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白山人類学研究会が下記の日程・内容で行なわれます。ふるってご参加下さい。
日時:2月17日火曜日 18時より(2時間程度)
場所:東洋大学井上記念館五階の5503教室
演題:出産が施設化・医療化した動機、及び要因
— 産む人たちの視点からの出産の近代化の変遷 —
発表者:橋本美幸(東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程)
要旨:
報告者は、西アフリカのコートジボアール共和国、及び鹿児島農村地域において出産システムの変容をテーマに調査を行った。本発表では、これまでのような社会構造や制度の中に出産を位置づけるのではなく、出産を私的な出来事として位置づけ、産む女性やその家族の人々の視点から、人々が出産を施設化・医療化していった動機、人々の選択に影響を及ぼした要因などを報告する。そして近代医療システムの導入過程でも、伝統的なシステムが依然として残り、自分たちの出産文化・慣習までも変えずに出産慣習に関する伝達システムを確実に再編し、それを子供たちに伝承している。報告者は、この再編されたシステムについて昔ながらの伝統的な情報伝達機能が残っていることを明らかにする。
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