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7月
金魚すくひ雑草みたいな本気 高橋洋子
逆境に負けない力、そう、アスファルトをも盛り上げ引き裂くほどの生きる力は、まさに本気の真髄。熱気ムンムン髪乱しつつ挑む人間。ツイーとかわす金魚。
ハコ乗りの犬連れてゆく夏の海 岡田由季
潮風に体毛をなびかせて、気持ち良さげに半眼で。微笑ましい光景です。この句の核心はなんといっても「ハコ乗り」。この言葉にめちゃくちゃくすぐられてしまいました。とても昭和でとても族、とこの言葉も昭和ですね。とにかく懐かしくてかわいくて気持ちいいのです。
8月
裾上げて濃紫陽花のにはたづみ 中嶋憲武
菱川師宣の美人画を見るよう。江戸時代の作と言っても納得しそうな、そして、現代でも感じうる、通時的日本情緒があります。
舟までは話つづける夜釣りかな こしのゆみこ
気の置けない友と、または家族と。夜釣りとは、釣りしているときだけではなく釣り具をもって釣り場へ向おうとしたときからすでに始まっているというしなやかな視点の提示。そして釣りをはじめてからの個に降りてゆく時間の豊かさも見せています。
9月はまた後ほど。
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